自己紹介

長野県の佐久総合病院で初期研修後 地元である愛媛に戻り、愛媛大学地域医療学講座で家庭医・総合診療医の後期研修を開始しました。研修の記録残すこと、自分の研修記録が今後誰かの参考になればいいかなと思っています。

2014年9月1日月曜日

今日のJournal Club

野村病院では毎週Journal Clubをやっていますが
やはりプライマリケアの病院ということもあり、
実臨床に役に立つ内容を先生方が選んでいます。

今週はK先生が担当しましたが、


BMJのAn early rehabilitation intervention to enhance recovery during hospital admission for an exacerbation of chronic respiratory disease: randomised controlled trial

の論文でした。http://www.bmj.com/content/349/bmj.g4315




ざっくりいうと
P 慢性呼吸器疾患急性増悪で入院した患者さん
E  入院して2日以内に早期リハビリを行った群と
C 従来群とを比較して
O 再入院の数がどうだったか、筋力に差がついたかなどなど

結果は、primary outcomeの再入院率では有意差なし。
逆に1年後の死亡率は高くなってるやん!!!

何でもかんでも
早期介入、早期治療、早期退院がよいような論文や風潮があるように思いますが
今回はよい結果が出なかったどころか
むしろ死亡率が高くなったというところは興味深いところです。

介入群の2日以内にリハビリを始めるというのは
まだぜーぜーしている状態だと思うけどその段階から始めるのはさすがに
やり過ぎということですかね。アグレッシブ。
でも、1年後死亡率に差が出るというのは???


争点とは少し違うかもしれせんが
今回の対象になったひとたちの平均入院日数が5日間程度ということに驚きました。
自分たちの診療と比べるとやはり速い。


今日から自治医科大学のK田君が実習にきてくれています。
夏休み明けで久しぶりの学生さんです。地域医療を満喫してかえってもらえるといいね!


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